日本で人気の猫を主役にした漫画
私たちの生活には、飼い猫と共に過ごす癒しの時もあれば、野良猫との出会いが小さなドラマを生むこともあります。猫を愛する人たちにとっては、その姿を描いた漫画は心のオアシスとなることでしょう。その中でも特に人気となっている猫を主役にした漫画は、作者の猫への愛情と、その細やかな観察力が詰まった作品ばかりです。
夜廻り猫
深谷かほるの『夜廻り猫』は、都会の夜にひっそりと姿を現す謎めいた猫たちの物語。この漫画は、人間の喧騒が静まりかえる深夜の街で、猫たちの視点から見た異世界を描いています。猫たちが歩む冒険、仲間たちとの絆、そして人間たちとの交流が織り成す物語は、読者の心を魅了します。夜の猫たちが暗闇の中で光を求め、秘密の扉を開く姿勢には、勇気と希望が詰まっています。『夜廻り猫』は、猫好きだけでなく、夜の神秘的な世界に魅了されるすべての読者におすすめの漫画です。
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
松本 ひで吉の『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』は、家庭に犬と猫という異なる個性を持つペットがいる人々の心温まるストーリーを描いた漫画です。犬と猫、それぞれが持つ独自の魅力と個性が、家族や友情、そして共感の瞬間を生み出します。犬の忠誠心や元気さ、猫の神秘的な魅力や気ままな一面など、これらのペットたちが家庭にもたらす日常の喜びと笑顔は、読者に幸せな気持ちを届けます。さらに、犬と猫の関係や機微に笑いと感動が満ちており、ペット愛好家だけでなく、ペットに興味のある全ての人々におすすめの漫画です。『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』は、ペットたちとの共生を称賛し、家庭にほのぼのとした温かさをもたらします。
鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!
『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』は、鴻池剛さんの実話をもとに描かれた、心温まる猫エッセイ漫画です。この作品は、Twitter発で鴻池剛さんと彼の家族、そしてひと際特別な存在である愛猫ぽんたとの触れ合いを通じて、愛情、笑い、感動を詰め込んだ作品となっています。
鴻池さんは、猫飼いのはじめは心の中で猫との共同生活に疑念を抱きつつも、部屋や服の汚れ、予測不能な支出、傷跡だらけの手でさえも、ぽんたとの瞬間を大切にすることを学びます。猫を飼うことは簡単なことではなく、思い描いた生活とは異なることもあるでしょう。しかし、そうした挑戦も、ぽんたと過ごす日々の喜びに比べれば些細なもの。この猫エッセイは、等身大の幸せを感じらせてくれることでしょう。
きょうの猫村さん
猫の「猫村さん」は、並外れた家事スキルを持ち、炊事から掃除まで、何でも完璧にこなします。ある日、彼女は求人広告で「村田家政婦紹介所」に応募し、その異なる魅力と驚異的な技術が認められ、犬神家の家政婦として雇われることになりました。
犬神家は金持ちの一家ですが、家族の関係は複雑で問題だらけ。家族はバラバラの方向に進んでいます。しかし、猫村さんが登場してから、状況は変わり始めます。なんと、猫村さんは二足歩行ができ、人語を話す猫なのです。この独特な設定と、かわいらしいNECOエプロンのビジュアルが、この猫マンガの最も特徴的な要素です。
猫村さんは、まるで昔ながらのおばあちゃんのような心遣いと思いやりの持ち主。その昭和の雰囲気は、読者の心にほんのり懐かしさを呼び覚まし、その物語を愉しませてくれます。この物語はまるであったかいお味噌汁のように、読者の心を温かく包み込むことでしょう。
「きょうの猫村さん」は、猫と人間が共存する素朴でほのぼのとした世界を、魅力的なキャラクターたちと共に楽しむことができる作品です。猫たちの日常の一コマを覗いて、日常の中にちりばめられた幸せを見つけてみてください。
おじさまと猫
『おじさまと猫』(おじさまとねこ)は、桜井海による漫画です。この作品は、ペットショップで売れ残っていた成猫、ふくまるの物語を中心に展開されています。
物語は、ふくまるが誰にも選ばれないまま価格が下げられ続け、諦められた瞬間に、神田冬樹という男性が現れ、ふくまるを迎え入れるところから始まります。神田(おじさま)はふくまるを可愛いと感じ、彼を家族に迎えます。神田とふくまるは徐々に心を通わせ、幸せな日々を過ごすようになります。
神田冬樹は、ふくまるの飼い主で、かつては著名なピアニストとして活動していました。しかし、妻の急死により音楽活動を休止し、音楽教室でピアノの先生として働くようになりました。彼は美しい容姿を持つ人物で、その美貌が描写されることもあります。また、彼は真面目で誠実な性格で、ふくまるを迎える前から猫飼育について熟読し、愛情を注いでいます。ただし、時折お茶目な一面も見せ、ふくまるの可愛さに負けてしまうこともあります。
ふくまるは成猫で、エキゾチックショートヘアという猫種の特徴的な顔立ちを持っています。物語が始まる時点では売れ残っている自身に心を閉ざしていましたが、神田との出会いで心を解放し、彼を「パパさん」と呼び慕います。ふくまるは非常に人懐っこく、大食漢でごはんをこよなく愛し、その可愛らしい行動が物語に笑いや温かさをもたらします。
この作品は、ふくまると神田の交流や成長、お互いへの愛情を軸に、心温まるストーリーを提供しています。
夜は猫といっしょ
『夜は猫といっしょ』は、作者であるキュルZが、自身の愛猫との日常を基に描いた猫マンガです。物語は猫飼い初心者であるフータくんが、妹ピーちゃんとともにマンチカンの猫・キュルガと一緒に生活することから始まります。この作品を通じて、猫の不思議な生態、共に過ごす楽しさや面白さが伝えられています。
キュルガは物語の中で登場する猫で、マンチカンですが足は長めで、鯖柄の模様と特徴的な口がチャームポイントとされています。彼の名前は、頭の模様がQRコードのように見えたことに由来しています。キュルガは鶏肉が大好物で、特にささみを調理するとおねだりをするなど、その食欲が描写されています。アニメ版では、声優の高垣彩陽さんがキュルガの声を担当し、彼の鳴き声や鼻息など、さまざまな音を演じています。
フータくんは社会人の青年で、一人暮らしをしていたが、妹のピーちゃんとキュルガが引っ越してきたことで、2人と1匹の家族となりました。フータくんはこれまで猫との共同生活経験がなかったため、キュルガの行動に驚かされることが日常茶飯事です。
ピーちゃんはフータくんの妹で、高校生です。彼女はキュルガが大好きで、積極的に接しようとしますが、キュルガからは抱っこしようとすると噛まれたり、添い寝しようとすると逃げられたりと、ちょっぴり嫌われ気味な一面も描かれています。
ねことじいちゃん
『ねことじいちゃん』は、イラストレーターのねこまきによる漫画作品と、それを原作とした映画作品があります。
この作品は、小さな島で愛猫のタマと暮らす大吉じいちゃんの日常を描いたコミックエッセイです。ねこまきさんは、猫のイラストをブログで公開していたところ、出版社から声がかかり、この猫漫画として出版されました。作品は日本国内で高い人気を博し、累計部数は2023年3月時点で80万部以上に達しています。
大吉じいちゃん(春山大吉)はこの作品の主役で、75歳の退職教師です。彼の特徴は丸顔と額にある観音ぼくろで、一つのチャームポイントとなっています。大吉じいちゃんは元教師で、高血圧の持ち主ですが、頑張り屋で愛情深い性格です。彼は妻の佳枝に先立たれ、愛猫のタマと共に日常を楽しんでいます。彼の家族には厳しい父や優しい母、年の離れた姉の百合子、妻の佳枝、息子の剛、孫の沙織などがいます。
タマさんは大吉じいちゃんの愛猫で、かつては弱っていたところを佳枝おばあちゃんに拾われました。タマさんは愛されることをよく知っており、大吉じいちゃんとの絆が物語の中で描かれています。タマさんの特徴は虎柄の上半身と真っ白な下半身で、愛食家で、カシカシ、ウェットフード、ササミ、おやつなどを楽しんでいます。タマさんの視点から物語も展開され、彼が大吉じいちゃんを大吉っつぁんと呼んだり、地元の名古屋弁で話すなど、楽しいエピソードがたくさん詰まっています。
ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合
『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話 モフ田くんの場合』は、清水めりぃによる癒やし系ねこコメディの作品で、KADOKAWAから発売されました。
この物語は、ブラック企業で働く主人公のモフ田くんが猫になり、その出来事を通じてブラック企業をホワイト化していく姿を描いています。物語は現代の働き方改革が進む中で展開され、ブラック企業の厳しい労働環境についても触れられています。
物語のはじまりは、モフ田くんが朝目覚めると猫になってしまうという突発的な出来事です。彼はこの奇妙な出来事に驚き、会社に休暇を申し出ますが、上司から無理やり出社を命じられます。モフ田くんは社内で猫の姿で働くことになり、周囲の人間関係にも変化が現れます。彼が猫として働くことで、社内の雰囲気が改善され、会社の福利厚生も充実していくというストーリーが展開されています。
この作品は、全ページがフルカラーで描かれています。物語の他に、猫になった主人公の日常や恋愛模様に焦点を当てた描き下ろしも収録されており、猫と人間の違った視点からの物語が楽しめます。作者の清水めりぃさんは、TwitterやPixivで猫をテーマにした漫画を発表し、話題となった新進気鋭の作家です。
シャム猫あずきさんは世界の中心
『シャム猫あずきさんは世界の中心』は、のべ子による猫エッセイの書籍です。のべ子さんはイラストレーターで、彼女の愛猫であるあずきさんとの日常生活をTwitterやブログなどで投稿し、多くのファンに支持されています。この書籍は、あずきさんとの楽しい日々を描いた猫エッセイの書籍化となっています。
あずきさんはシャム猫で、彼女はおてんばでありながら非常に優しい性格の持ち主です。この書籍では、彼女との驚きや癒しに満ちた予測不能な毎日が綴られています。さらに、約30ページの描き下ろしエピソードでは、のべ子さんとあずきさんの出会いについても描かれています。この本にはあずきさんの写真も豊富に掲載されており、猫好きな読者には大いに楽しめる一冊となっています。
あずきさんの破天荒で楽しい日常が、笑いや感動をもたらすエッセイとして書籍にまとめられ、Twitterなどで話題となった猫エッセイが全カラーの写真満載で楽しめます。
まめきちまめこニートの日常 こまちとタビ
『まめきちまめこニートの日常 こまちとタビ』は、まめきちまめこさんと彼女のペットたちとの楽しい日常を描いた書籍です。まめきちまめこさんはブログとツイッターで活動し、その愛らしいペットたちとの日常生活を共有しています。この書籍は、ブログ『こまちとタビ』の人気記事をまとめて書籍化したもので、全3巻がシリーズとして刊行されています。
まめきちまめこさんのペットたちは、不満があるとブゥンと鼻を鳴らしてアピールする愛犬・こまちと、飼い主に対して強気な愛猫・タビが主要な登場キャラクターです。この楽しい日常に新メンバーとしてマイペースな猫・シンバと最強のチビ猫・メロが加わり、物語はさらに盛り上がります。
この書籍には、まめきちまめこさんとペットたちとのほっこりした日常が詳細に描かれ、読者に癒しや笑顔を提供します。また、書籍にはブログでは読めないエピソードや、かきおろしのコンテンツも含まれています。『まめきちまめこニートの日常 こまちとタビ』は、ペット愛好家や癒しを求める読者にとって楽しい一冊となっています。
投稿者プロフィール
- 「ねこびとライター!ももこ」プロフィール
猫愛にあふれるライターです。
過去に保護猫活動の経験を持ち、猫たちの命を守るために全力を尽くしてきました。自宅では、あまあまの黒猫「まめ」とハチワレ「くるみ」の2匹とともに楽しい毎日を過ごしています。
現在はライターとしての仕事をしていて主に猫に関する記事を執筆しています。
また、ライターの仕事とは別に猫に関連する場所への旅行も好きです。新たな猫の友達と出会い、世界中の猫カルチャーを探求することことを目指しています!
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