【東京】往診で猫のワクチン接種率向上に向けた動き 『わんにゃん保健室』
- 2018/8/23
- ねこニュース
ペットと飼い主の絆構築をお手伝いする株式会社B-skyは、往診専門獣医療サービス『わんにゃん保健室』を2018年7月1日に開設。現在、東京23区を中心に往診サービスを行っている。往診を受けることで、動物病院への通院が困難であるペットも家にいながら獣医療を受けることが可能。
往診サービス展開の背景には、室内飼いの猫の多くが予防接種を受けられていない現状からだ。報道にあるように、猫カフェなどの感染症拡大もワクチン接種で対応できる。予防接種で回避できた重度の感染症で悲しい結末を辿らないために、猫のワクチン接種に対する認知度及び接種率の向上を目指す。
【猫のワクチン接種率と問題】
2015年度の飼育猫に対するワクチン接種率は10%であった。愛猫に1日でも長生きしてほしいと願うのが飼い主共通の思いだが、接種率が高くならない理由として、猫の通院困難の問題が挙げられる。
猫は動物病院に通院する際、キャリーバッグなどに入れてくることが不可欠だが、猫は狭い環境を好む一方で、キャリーバッグなどに入ることを異常に嫌うことが多い。しかし、動物病院としてはキャリーバッグや洗濯ネットなどに入れて脱走防止措置を行ってから連れてくるように徹底せざるを得ない。なぜならば、通院時や待合室での待機時などにトラブルが起き、パニックを起こして逃げ出してしまい、交通事故にあってしまうなど危険だからだ。また、キャリーバッグに入っても、怖くてずっと鳴き続けてしまうことも多く、猫の通院を難しくしている。
このように、猫にとって動物病院に通院することは、目には見えない大きなハードルがあると言っても過言ではない。そのため、動物病院への通院を断念し、同時に飼い猫へのワクチンなどの予防医療の提供を遠ざけてしまう。
【ワクチン接種率向上のための往診サービス】
猫の通院問題の解決方法として、ペットの往診が有力だ。多くの動物病院で往診対応と掲げられているが、現状は往診対応できていない動物病院が多数だ。往診は動物病院のオプションとして考えられがちであるが、本当の往診ニーズに応えるには往診専門の獣医師が必要不可欠である。
往診では、屋外に連れ出すことなく、住み慣れた環境でそのままワクチン接種を受けることが可能なため、猫にとっても、そして飼い主にとっても身体的かつ精神的負担を大きく軽減できる。飼い猫に必要十分な獣医療を届けられれば、今まで低迷状態であった猫のワクチン接種率が向上すると考えられる。
猫は外出させなければ、感染症は安心とは言えない。猫のウイルスは人が媒介して感染させてしまうこともあるからだ。ワクチン接種の必要性の啓発と合わせて今後は、ペットの個人オーナーはもちろんのこと、ペット取扱事業者(ペットホテルやトリミングサロン、猫カフェなど)などの法人に対して積極的にワクチン接種を促していく。また、2018年10月には猫の飼い主向けセミナーを開催予定であり、予防医療の大切さと往診獣医療について伝えていく。予防できたであろう感染症で悲しい末路を辿る犬猫が減ることを目指していく。
詳細お問い合わせはこちら
株式会社B-sky
WEBサイト(企業):http://b-sky.co.jp
WEBサイト(病院):http://asakusa12.com
[blogcard url=”https://mofoo.jp/purinaone_catfood/”]
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 特集2024年4月25日猫の尿路疾患予防に役立つキャットフード選びのガイド
- ねこニュース2024年1月21日メリーチョコレートのかわいいねこみゃみれメイクパレットが登場!
- イベント情報2024年1月20日「どやねこ」と行く猫猫寺!猫好き必見の歴史ある寺院紹介
- 特集2023年12月30日美しい猫シンガプーラの特徴と飼育について【解説】