2016年6月17日芥川賞作家 柳美里(ゆう・みり)先生の新作「ねこのおうち」が発売に!
私たちはふだんの生活のなかで時折、猫に遭遇し、すれ違ったりします。
時には、産まれたばかりの子猫を見かけることもあるでしょう。
そんな時、あなたの心に、どんな思いが過りますか?
彼らとの生活を考えることはないでしょうか?
しかし、考えてみて下さい。
なぜ、野良猫や地域猫が存在しているのかを。
本作は、猫との生活を通じて「生きることの哀しみときらめき」を描きながらも、昨今の猫ブームに加熱する人間世界に一石を投じる小説です。
あなたはこの作品に出会い、何を思うでしょうか?
母猫と6匹の子供たちが描かれたカバー
装幀:鈴木成一デザイン室
装画:千海博美
ひかり公園で産まれた六匹のねことその家族が奏でる”命”の物語
生まれてすぐに、臍の尾がついたまま「ひかり公園」に捨てられたキジ虎猫のニーコ。幸運にもおばあさんに助けられ一緒に暮らすことになったニーコは、幸せな日々を送っていました。
しかし、ニーコが生まれて三度目の春のこと。おばあさんが体調を崩し、突然の別れがやってきます。
はじめてひとりで過ごすこととなった外の世界。そして、6 匹の子供の誕生。
子育てに奔走するニーコでしたがしかし……ある日、草むらに落ちていた肉団子を口にした後、突然の激しい痛みが襲ったかと思うと、二度と子供たちのもとへ戻ることはできなかったのです。
果たして、残された子猫たちの運命は……。
おばあさん、小学生の留香と姉のかすみ、フリーライターのひかる、留香の同級生の正樹、今井さんと奥さん、カモメ動物病院の港先生、捨て猫の世話をする田中さん――残された6 匹(ぼんぼり尾の茶虎、キジ猫、カギ尻尾の茶白、真っ白な長毛、真っ黒な長毛、サビの長毛)が、拾われ、触れ合う人々と奏でる命の物語が、今、幕を開けます!
ねこのおうち -柳美里- 2016年6月20日発売
装幀:鈴木成一デザイン室
装画:千海博美
単行本: 256ページ
出版社: 河出書房新社 (2016/6/17)
言語: 日本語
ISBN-10: 4309024726
ISBN-13: 978-4309024721
発売日: 2016/6/17
「ねこのおうち」について
本作『ねこのおうち』は「ニーコのおうち」「スワンのおうち」「アルミとサンタのおうち」「ゲンゴロウとラテとニーコのおうち」の4部からなる小説です。2008 年「野性時代」(KADOKAWA)で連載がスタートし、2010 年に中断、2014 年から「文藝」で連載が再開され本年(2016 年)完結となりました。
2000 年以降、柳さんは「自殺」をテーマに「生」と対峙した「山手線シリーズ」(『山手線内回り』『自殺の国』『JR上野駅公園口』)を発表されていますが、本作はそれとは別に、正面から「命」と向かい合った久々の作品であり、柳美里さんにとって、『JR上野駅公園口』以来2 年ぶりの小説となります。
♡中川翔子さん推薦!♡
「哀しみの中に救いと愛を、柳美里さんは描かれました。
何度も読み返したい、大切な本に出会えたことに感謝します」
――中川翔子
柳美里(ゆう・みり)
一九六八年生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。役者、演出助手を経て、八六年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。九三年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。九七年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新
人賞)、『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)、『命』、『8月の果て』、『雨と夢のあとに』、『グッドバイ・ママ』、『自殺の国』、『JR上野駅公園口』他多数。
柳美里フィシャルサイト
http://yu-miri.com/
【mofooからプレゼント情報】
今回の柳美里先生 最新作「ねこのおうち」の発売を記念して、柳美里先生のサイン入りの新刊「ねこのおうち」10名の方にプレゼント!
プレゼント応募は締切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!
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