【新刊】話題の猫城主を書籍化。『備中松山城 猫城主 さんじゅーろー』

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昨年7月、西日本に特に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。岡山県も戦後最悪の風水害被害を受け、観光客の足も遠のいてしまった。なかでも観光客の減少が著しかった高梁市の“天空の山城”、備中松山城。

そこに、一匹の猫がふらりと迷い込んでくる。

のちに「さんじゅーろー」と名づけられるその猫が、観光客を呼び戻し、奇跡のV字回復を成し遂げる、という物語。

歴史好きで猫好きの方にはうってつけ、読書感想文にも最適の書籍です。

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備中松山城 猫城主 さんじゅーろー
タイトル:備中松山城 猫城主 さんじゅーろー

著者名:西松宏(にしまつ ひろし)

体裁:A5版・並製・136ページ

定価:1512円(本体:1400円)

配本日:2019年7月18日

昨年7月、西日本に特に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。岡山県も戦後最悪の風水害被害を受け、観光客の足も遠のいてしまいました。なかでも観光客の減少が著しかった高梁市の“天空の山城”、備中松山城。7月下旬、そこに一匹の猫がふらりと迷い込んできました。のちに「さんじゅーろー」と名づけられるその猫が話題となり、観光客を呼び戻し、復興にも貢献する、というのが本書のあらすじです。

救世主あらわる

さんじゅーろーは、茶白の毛並みに、しましまの尻尾が立派な、オス猫(推定4歳)。

すでにさんじゅーろーは、新聞・雑誌やテレビでも紹介され、全国的に有名になりつつあります。SNSでさんじゅーろーの写真を投稿している人たちもたくさんいます。天守ではなく、さんじゅーろー目当てに城にやってくる方が増えているそうです。

誰になでられても嫌がらず、報道陣に囲まれても動じることがない、マイペースのさんじゅーろーは、猫城主としての資質を備えていました。

86歳のおばあさんが、さんじゅーろーに会うために山道を登ってやってきて、満面の笑みで抱っこする話も紹介されています。さんじゅーろーに会いにきた人たちは、みんな癒やされ、笑顔で帰っていきます。本書に掲載された、さんじゅーろーの愛くるしい写真の数々を見ると、それも当然だろうと思えます。中には、亡くなった愛猫をさんじゅーろーに重ねあわせ、その再会に涙する人もいます。

こんな目で見つめられると観光客はメロメロ

さんじゅーろーは、観光客を呼び込んで笑顔にするだけでなく、地域の人たちの意識も変えました。さんじゅーろーとともに、高梁市を盛り上げていこうという動きは、街のあちこちで起こっています。さんじゅーろーは、名実ともに本物の“城主”になったようです。


本物の城主

なぜ、この猫城主が「さんじゅーろー」と名付けられたのか。備中松山藩出身の、新撰組七番組組長、谷三十郎が、その名の由来でした。また、謎だったさんじゅーろーの過去も、本書で明らかにされています。

猫城主のお世話をしているのが“家臣”の観光協会の方々。さんじゅーろーは家臣を従え、城内を見回ります。猫好きの優しい家臣たちに囲まれて、さんじゅーろーは「ヨはマンゾクにゃ」と心の中で思っていることでしょう。

お昼寝するさんじゅーろー


お城の見回り


遠くを見つめ、何かを考え中のさんじゅーろー


裃(かみしも)姿も凜々しいさんじゅーろー。猫城主として正式デビュー

備中松山城は、その由緒が鎌倉時代にまでさかのぼる、日本百名城、日本三大山城のひとつで、雲海のなかに天守が浮かぶ幻想的な絶景でも有名。歴史好きで猫好きの方にはうってつけ、夏休みの家族旅行にもオススメの観光スポットです。そして本書は、さんじゅーろーと触れあったお子さん、動物好きのお子さんが、読書感想文を書くのに最適の一冊です。

眼下に広がる雲海を眺めるさんじゅーろー

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猫城主さんじゅーろー 備中松山城 [ 西松宏 ]

著者・西松 宏 (にしまつ ひろし)について

児童書作家、写真家、フリーランスライター。1966年生まれ。関西大学社会学部卒業。95年阪神淡路大震災を機にフリーランスライターとなる。週刊誌やスポーツ紙、WEBなどで日々のニュースやまちの話題など幅広いジャンルを取材する一方、「人と動物の絆を伝える」がライフワークテーマのひとつ。主な著書(児童書ノンフィクション)は「犬のおまわりさんボギー ボクは、日本初の“警察広報犬”」、「猫のたま駅長 ローカル線を救った町の物語」(いずれも弊社刊)、「こまり顔の看板猫!ハチの物語」(集英社)など。

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